男の休日


今回は7日の夜から夜釣りをしてきましたよ。

晩ご飯を食べて、自宅を22時に出発。一路小浜方面に向かいます。
国道367号を北進するのですが、今晩は鹿祭りが開催されていました。もう、いたるところに鹿がいるので、はねたりしないように細心の注意を払って街灯の無い暗闇の道を走りました。鹿多すぎです。

福井に入り、餌(チロリ)と自分の餌+冷たいアレを買い込んで、0時ごろ今回の目的地に入りました。
今回の目的地は大島半島の先っぽの方で大飯原発の近くです。誰も来ないスポットなので、当然誰も居ず、全く明かりも無い状態で、しかも新月でした。ええ、真っ暗です。

着いてから余りの不気味さにちょっと後悔しましたが、せっかく来たのだから頑張るぞ!と自分に言い聞かせて釣り場に向かいました。
。。。なんというか、本当に真っ暗で不気味です。怖いです、ええ。
ヘッドライトの明かりだけを頼りに準備を終え投げ込みます。キス夜釣りの時期には早いような気もしますが、今の時期鯛やチヌも釣れる可能性があるので頑張ってみます。

投げ込んでやることがなくなると、心細くなります。こんな僕でも心細くなる時はあるのです。周囲には誰もおらず、ただフナムシだけが僕の友達なのです。電池がなくなるのを恐れてヘッドライトを消すと漆黒という言葉が似合うような暗闇になります。漁船の明かり、原発の明かり、対岸の漁村の明かり、どれも儚げです。ただ、15分ほどすると目が慣れてきてそう言った明かりで影ができることが分かりました。あと暗闇でもフナムシが行ったり来たりするのも観察できました。暗いのは慣れますね。

音も、ただ波の音がするだけなのですが、時折砂浜の方で何かが砂を踏みしめているような音が聞こえます。なんだろう、獣の気配が濃厚にします。こっちきたらいやだなぁと思ってビクビクしてました。鼻歌歌ったり咳払いしてみたり、頻繁に煙草を吸ってみたり、仕掛を投げ返してみたり、まぁ色々とやってみましたが、これもそのうち「どうにでもなれ!」って感じで気にならなくなりました。

突堤の平たい石の上に坐って、暗闇の中ただ波の音を聞いていると、静かな気持ちになってきました。冷たいアレを飲んで煙草を吸いつつ波の音に耳を傾けていると、本当に穏やかな気分になれました。あとは星が見えれば更に良かったのですが、残念なことに曇天で星は出ませんでした。

さて、釣りの方はといえば開始から3時間半はピクリともしませんでしたが、対岸の山並みが確認できるくらいの時刻に竿が大きく揺れました。
一気にアドレナリンが出る中、数回のあたりを確認した後大あわせをするとものすごい手ごたえが。
思わず雄たけびを上げる中、不意にスッと軽くなりました。ああああああ。
引き上げた仕掛を見ると針が折れてました。。。何と言う事か。。。
何だったんだろうあの重さは。残念です、、、

その後アドレナリンが出まくったので投げまくりますが、二度とあの大当たりはありませんでした。
明るくなった4時〜6時にかけて20cm程度のキスが7匹連れました。(うち2匹はテトラの隙間にお帰りになりましたが)

結局23センチを筆頭に20cm程度を5匹釣った時点で餌切れで終了。今回の納竿は9時過ぎでした。
外道は小さいホウボウやガッチョ・フグなどが沢山釣れましたが勿論全てお帰り頂きました。


さて、深夜のあの獣の気配は「鹿」だった模様です。砂浜に新しい足跡が沢山ありました。なんだよ、ここでも鹿祭りだったんだ。。。

道具を仕舞った後、砂浜で1時間ほどノビて、さらに熊川の道の駅で6時間も寝て帰宅しました。

今回のキスも天丼とお刺身に化けました。超美味かった。


人気の無いところの夜釣りは怖いもんですな。一人ではお勧めしません。
今度はもう少しメジャーな場所で夜釣りしようっと。小浜港とか敦賀新港レベルの方がいいかもねぇ。でも妄想が爆発してまた行くんだろうなぁ、、マイナーな場所での夜釣り。アホだし。

また行きたいな、男の休日。